小園“三刀流” 黄金ルーキー飛躍へ二塁&三塁に挑戦「幅も広がる」
「プロアマ交流戦、広島3-6宮崎梅田学園」(6日、天福球場)
広島・小園海斗内野手(19)が7日に開幕する「みやざきフェニックス・リーグ」で二塁と三塁に挑戦することが6日、明らかになった。本職の遊撃とともに“三刀流”としてプロ入り後初の秋を過ごす。この日は宮崎県日南市で行われた社会人・宮崎梅田学園とのプロアマ交流戦に「1番・遊撃」でフル出場し、5打数2安打をマークした。
1年目のシーズンを駆け抜けた小園が、鍛錬の秋を送る。みやざきフェニックス・リーグ開幕前日となった、快晴の天福球場。水本2軍監督は黄金新人の起用について本職・遊撃以外に「二塁と三塁でも回していく」と明言し、小園もやる気をみなぎらせた。
「頑張ります。いろんなところをできれば幅も広がる。(他の守備位置の)気持ちも分かりますしね」
今季は遊撃手として58試合に出場。三塁はウエスタン5試合とフレッシュ球宴で経験したのみで、二塁はなかった。「内野は全部できた方が強い。(経験すれば)どこに入っても明確に指示を出せる。ショートに生きることもある」と玉木2軍内野守備走塁コーチ。選択肢だけでなく、遊撃手としての視野を広げることも狙いだ。
フェニックス・リーグは計18試合の予定で、野手は11人のみの参加。“三刀流”として多くの経験を積める。今季打率・213だった打撃面でも、上昇へ向け「対戦したことのないチームが相手。対応できないと上でも通用しない」と気を引き締めた。
この日のプロアマ交流戦では1、2打席目に三塁内野安打を放つなど5打数2安打。2度の打球処理も無難にこなしたが「まだまだ、全然だった。いいように持っていけるような10、11月にしていきたい」と力を込めた小園。攻守で飛躍を遂げるための階段を上る。