阪神敗退に思う あらためて浮き彫りとなった選手層の薄さ 中田良弘氏「代打の名前が浮かんでこない」
「JERA CSセ・ファイナルS・第4戦、阪神5-8DeNA」(17日、甲子園球場)
阪神は終盤、自慢の救援陣が崩れて逆転負け。4連敗で敗退し、2年連続の日本シリーズ進出を逃した。故障で先発から外れていた佐藤輝、森下がオーダーに戻り得点力はアップしたが、DeNAの打力に屈した。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は1年を振り返り、「阪神の選手層の薄さを感じたシーズンだった」と総括した。
(初回から点の取り合いとなったが、阪神は七回を終わって森下の2打席連続本塁打などで2点をリードしていた。しかし八回に3番手の木下が1点を失い、九回は工藤が四球をきっかけに崩れて引っくり返され、さらに救援したドリスも打たれて一気に4失点)
今回のCS4連敗で阪神の弱点が再確認できたはずだ。それは野手に関する選手層の薄さ。シーズンを通して6番以下に弱さがあると言われてきたが、ベンチに控える代打陣の顔ぶれも試合ごとに変わり、はっきりしない。代打の一番手や切り札、そして右と左の候補者。
五回裏の攻撃で1点差に迫ったあと1死一、二塁の好機が続き、伏見が打席に向かった。負ければ終わりの状況だけに“ここは代打だろう”と思ったが、どうにも名前が浮かんでこない。つまりそういうメンバー構成になっている。
DeNAはベンチスタートとなる選手のレベルが高い。この日は代打で三振に倒れたが、筒香が控えているだけで投手は怖いものだ。日によっては宮崎やエンカーナシオンがその役目を担うこともある。
四回に左中間席へ2ランを放った成瀨は故障離脱した宮下の代わりに出てきた同じ新人。
九回は抑えの工藤を攻めて勝ち越したあと、井上朋と林がドリスから連打で追加点を挙げた。二人とも試合途中から出てきた選手だった。
投手力も救援陣を中心に力をつけてきている。毎年、夏以降に調子を上げてくるDeNAだが、来年はもっと早い段階からペナント争いの中心になっていると思う。この強さは本物と言えるでしょう。
阪神は佐藤輝と森下の二人に寄りかかっているチームだけど、さらに今回のように近本がスランプになると、途端に機能不全に陥ってしまう。
現状を見ると投手力は素晴らしいが、攻撃力においては課題が多いと言わざるを得ない。上位打線と下位打線との格差。そして代打陣の手薄さ。来年からはDH(指名打者)制が導入される。
今回の敗退で選手個々のレベルアップはもとより、育成では間に合わない補強など、編成方針もより明確になったのではないだろうか。
野球スコア速報
