【糸井嘉男氏の眼】阪神・高寺選手に非凡なものを感じた ベンチの執念を体現

 「阪神2-1DeNA」(21日、甲子園球場)

 阪神が今季4度目のサヨナラ勝ち。延長十一回2死二塁、高寺望夢が中越え適時二塁打で決めた。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「非凡なものを感じ」絶賛した。

  ◇  ◇

 高寺選手は何かやりそうな男だと思っていました!素晴らしいサヨナラ勝ちでしたね。

 延長十一回は1死から元山選手が出塁すると、2死にしてまで坂本選手の犠打で得点圏に走者を進めました。ラストチャンスに懸けるというベンチの思いも伝わったと思いますし、高寺選手がその執念を体現しました。

 あの場面で打てるのは本当にすごいと思います。藤川監督もそこに期待して起用しているはず。きっちり結果を出すあたりは非凡なものを感じますし、ナイスバッティングでした。

 「ピンチの後にチャンスあり」と言いますが、直前には木下投手が2死満塁フルカウントという絶体絶命の場面で、筒香選手を渾身(こんしん)の159キロ直球で空振り三振に仕留めました。自らで招いたピンチでもあり、抑えた木下投手の表情が全てを物語っていましたが、いいボールを投げているので自信を持ってほしいですね。

 先発の下村投手は完璧な立ち上がりだっただけに、牧選手に浴びた本塁打だけが悔やまれます。捕手の坂本選手のサインに首を振って投げたカットボールが甘く入ってしまいましたが、スイングを見る限り球種を完全に読み切られていたように感じました。6回1失点は十分な結果で、登板した2試合続けて無四死球とコントロールも抜群でした。初勝利も遠くないでしょう。

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