阪神・佐藤輝GO砲 CSファイナルSへ万全 シート打撃でデュープ150キロ撃ち「いい速球をいい反応できた」
阪神の佐藤輝明内野手(26)が11日、甲子園球場で行われた残留組練習で豪快なアーチを描いた。みやざきフェニックス・リーグへの合流予定日だったが、悪天候が予想されたため見送り。代わりにシート打撃が実施され、計6打席で実戦感覚を取り戻すことができた。この日、CSファーストSが開幕。15日のファイナルS初戦に向けて状態を上げていく。
無観客の甲子園に、とんでもない快音が響き渡った。佐藤輝がCSファーストS開幕の数時間前に放った規格外の号砲。「速い球を見られたんで良かったです」。シーズン最終戦から中8日のブランクを全く感じさせない。ホームランキングが格の違いを見せつけた。
1打席目は富田に空振り三振を喫したが、2打席目にデュプランティエを打ち砕いた。初球の150キロ直球を見切った後、同じ球速の速球をガツン。右中間席まで運んだが、シート打撃ということもあってダイヤモンドを一周することなくベンチへ下がった。
シーズン中盤まで先発ローテを支えた助っ人右腕からの一発。ここまで打者349人と対戦し、被本塁打は1本。DeNAの牧に打たれただけだった。40本塁打、102打点の2冠として、貫禄を示すアーチ。「いい速球を、いい反応ができたので良かったです」。確かな手応えがあったようだ。
この日は6打席に立って、本塁打を含む2安打。もう一本もデュプランティエからバットを折りながら、中前へ運んだ。セ・パともにCSが開幕し、短期決戦は剛腕攻略が大事になる。DeNAはケイやジャクソンといった外国人投手が強力で、巨人は大勢やマルティネスとブルペンに厚みがある。実戦から遠ざかっていた中、剛速球にコンタクトできたことは好材料だ。
本人は本塁打について「あんまり関係ないんじゃないですか」とあっさり。ただ「速い球を見られるというのは良かったんじゃないですかね」と続けた。ぶっつけ本番で150キロ超えの球は難しい。強い生きた球を打席で確認できたことに満足そうだった。
昨年のCSファーストSは8打数1安打5三振と結果を残せず。23年のCSファイナルSも12打数2安打、日本シリーズも27打数4安打と目立った数字を残すことはできていない。短期決戦での本塁打は22年のCSファーストSで打ったのが最後。今年は虎の4番として、豪快な一打が期待される。
CSファイナルS初戦は15日。「しっかり準備をして、しっかりプレーするというところですね」。短期決戦も大暴れの予感が漂っている。
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