【野球】佐藤輝も「エグい」と絶賛の阪神スター候補生 高寺望夢ってどんな選手?

 昨年、ファームを中心に見ていた後輩記者から何度も「高寺はすごいですよ、天才です」と聞いていた。阪神・高寺望夢内野手(19)には、どんな魅力があるのか?とフェニックス・リーグ等の打撃映像集を見たが、その打撃センスの高さに驚いた。

 成績的に見ても申し分ない。同リーグ期間中は打率・552(29打数16安打)と継続的に安打を量産。追い込まれてからも左右に逃げる、鋭く落ちる変化球をファウルで逃げ、少し甘く入ったボールを広角に打ち分ける。逆方向にも左翼手の頭を越すような打撃も見られ、1年目とは思えないようなプレーだった。

 チームメートからも絶賛の声だ。高寺と同期入団で怪物ルーキーと称された佐藤輝明内野手(22)はフジテレビ「S-PARK」のYouTube番外編企画で、ブレーク候補選手として真っ先に「高寺」の名を挙げた。

 昨季、シーズンでの新人歴代左打者最多24本塁打を放ったスラッガーの口から「良いバッティングをする。エグい」との声が上がるほど。そんな高寺自身も一番の売りは、打撃だと認識している。

 178センチ、75キロと細身の選手だが「今はとにかく強くというか、しっかり振ってというバッティング練習をやってきました」。鳴尾浜での強化練習では、打撃フォームの確立や強い打球を打つことをテーマに室内でのマシン打撃に励み、鍛錬を重ねてきた。

 昨年の秋季練習でひたむきに練習に取り組む姿を見られ、矢野監督からも評価されていた選手だ。今回は初の宜野座キャンプにも呼ばれ、ここから飛躍の道を歩んでいくことを期待されている。「しっかりアピールしたい。走攻守でしっかりアピールしたい」と何度も“アピール”という言葉を連呼するほど、気合十分だ。

 阪神への入団が決定したばかりの頃、甲子園記念館で施設見学に訪れた高寺はこんなことを口にしていた。「矢野監督の熱さに負けないようにプレーしていきたい。将来は甲子園記念館などにバットを飾られるような選手になりたいです」-。

 宜野座キャンプでは、全体の最若手メンバーだ。次代を担う内野手として期待される存在だが、猛アピールに成功すれば早い段階から「バットを-」などの夢に近づいていきそうだ。佐藤輝も絶賛し自身でも持ち味と語る打撃で魅せ、南国の地から順調な成長曲線を描いていく。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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