阪神・高橋 CS3戦目当確!3回0封 昨年11月プレート除去から着実良化「時間がたつにつれて良くなってきている」

 「フェニックス・リーグ、阪神2-2くふうハヤテ」(9日、アイビースタジアム)

 文句なしの投球でCSの先発入りを勝ち取った。阪神の高橋遥人投手(29)が9日、みやざきフェニックス・リーグのくふうハヤテ戦(アイビー)に2番手で登板し、3回を1安打4奪三振無失点の好投。レギュラーシーズンから状態を上げ、「2025 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」のファイナルS第3戦の先発に当確ランプをともした。

 思い通りに球を操った。高橋はいつもより柔らかい口調で登板内容を振り返り、充実ぶりをうかがわせた。勝負のポストシーズンへ、手応えを得て帰阪する。

 「ちょっとばらついていたところもあったけど、結構強いボールは投げられたので、継続していければいい」

 三回に2番手でマウンドへ。先頭の平尾を二ゴロに打ち取ると、続く篠原は内角高めの149キロ直球でバットに空を切らせる。最後は松永にこの日最速の151キロを計時し、低めのツーシームで空振り三振を奪って格の違いを見せつけた。四回は2三振を奪うなどクリーンアップを三者凡退に抑え、五回は1死から中前打を許すも、次打者を一ゴロ併殺に仕留めた。

 全球種の制球力を確認するというテーマで臨み、「全体的に自分の水準は上がってきていると思う。地方球場でもしっかりピッチングになったので、自信がつきました」と満足げに振り返った。

 好投の要因に挙げたのはキャッチボールだった。「指のかかりとか、しっかり体が動いていた。キャッチボールが良かったら、それがピッチングにも出る」。毎日行うキャッチボールから好感触を得ていた。

 「時間がたつにつれて良くなってきている。そういう感覚はあったので、それがマウンドでも出てきたかな」。左腕は2023年に左手首を手術し、その際に入れていたプレートを昨年11月に除去。1軍復帰登板となった7月15日の中日戦から、登板を重ねるごとに手応えを深めてきた。

 9月中旬から先発と中継ぎで両にらみの調整を続けてきたが、この日の好投によりCSでは先発としてマウンドに上がることが確実になった。ファイナルSは第1戦の村上、第2戦の才木に続いて第3戦を託されることが有力。大竹は4戦目に回る見込みだ。CSは通算4試合に先発し0勝3敗、防御率4・50。短期決戦の経験値もある。

 今季は8試合に登板し3勝1敗、防御率2・28。レギュラーシーズン最後の登板となった9月20日のDeNA戦(甲子園)こそ4回2/3を5安打2失点に終わったが、そこから3週間近くをかけてじっくりと準備を進めてきた。

 「フォームとか細かいところもあるけど、時間が一番良くなっていくあれ(要因)かな」と左腕。登板日に向けて最善の状態に仕上げていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス