阪神・高橋 遥人、復活おめでとう 頑張っている姿しか知らない 亜大時代の同級生が振り返る「伝説の6球」
阪神の高橋遥人投手(29)が27日のDeNA戦で復帰後初勝利を挙げた。亜大時代の同級生で、現在はトヨタ自動車野球部で活躍する嘉陽宗一郎投手(29)がデイリースポーツに手記を寄せた。間近で見た懸命にケガを乗り越える姿や、学生時代の思い出をつづった。
◇ ◇
遥人、復活勝利おめでとう。
遥人とは大学1年生の春のキャンプから、一緒に1軍メンバーに入ったね。遥人は(常葉学園橘で)甲子園に出ていたから一方的に知ってた(笑)。初めてピッチングを見た時は、同い年とは思えないボールを投げていた。ストレートの質というか、球速以上に速く見える感覚だった。「すごいな」と思っていたけど、高橋遥人とエースを争うんだって、勝手にライバル視していました。
性格は今も変わってないけど、超ネガティブ。褒めても「全然大したことない」ってよく言っていた。謙虚すぎるよね。全体練習が午前6時から午後6時までと長かったけど、終わってからも自分で決めたメニューは、とことんやっていた。
あとは一緒に怒られた思い出しかない(笑)。2年夏の釧路キャンプで、先輩と一緒にサボっていたらバレて、東京に帰らされた。練習でも私生活でも基本、セットで怒られた(笑)。
大学時代はコントロールに苦しんでいたかな。4年の最後、秋のリーグ優勝決定戦で自分の前を遥人が投げて、ストライクが1球も入らず、6球で代わったよね。遥人にとっては苦い思い出だと思うけど、同期の中では「伝説の6球」って言われている(笑)。今となっては笑い話。よく覚えている思い出です。
大学を卒業してからも、自分が社会人野球日本選手権で大阪に行った時は合間にご飯に行って、野球の話とプライベートな話もした。いい飲み会だったな。
大学の時からケガが多かったけど、負けずに一生懸命リハビリする姿は見ていたから、頑張ってほしいと思っていた。プロに入ってから、病院で会ったこともあったけど、弱音は聞いたことない。頑張っている姿しか知らない。同級生として、試合で投げる時は気になるし、いつもいいピッチングをするから、見ていて誇らしい気持ちになる。一ファンとして応援していた。
今回の手術の後も愛知の病院まで来て、きつそうなリハビリをしていたね。「球速が出てきた」とか、そういう話をして、2軍で復帰すると聞いた時はうれしかった。2軍戦の映像も見たけど、相変わらずすごいボールを投げてるなって感じたから、楽しみにしていました。これからも活躍を期待して応援します。
関連ニュース





