阪神・岡田彰布顧問の予言 村上は「今年一番勝つ」才木に心配も「開幕にちゃんと合わせてくれたら」

 ブルペンで力投する村上(撮影・北村雅宏)
 ブルペンを視察する岡田オーナー付顧問
 村上(奥)と並んで投げ込む才木
3枚

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が6日、宜野座キャンプを初視察した。ブルペンで投手陣の仕上がりをチェックし、村上頌樹投手(26)を絶賛。昨季7勝にとどまった右腕の復活を予言した。村上とWエースとして期待される才木浩人投手(26)の仕上がりには心配したが、開幕には間に合わせていくとペースアップを期待した。

 第2クール初日。曇り空の宜野座に岡田オーナー付顧問がやってきた。ブルペンでは監督時代と同様の熱視線で投手陣をチェック。「今、そんな期待感ないからな。監督の時みたいにな。それよりもっと冷静に見られるし」。立場が変わったことを実感しつつ、2023年MVP右腕の仕上がりにくぎ付けになった。

 「目立ったんは村上やな。やっぱりな。村上は今年、一番勝つと思うけど。それは普通の目で見てな。全然ボールの質が違うやんか」。柔らかな笑みを浮かべて村上の復活を予言。地をはうような直球に目を見張った。

 「そら去年の成績見たらな。キャンプからそんな感じは受けとったよ。相手のエース級と当たるとか宿命やからな。勝てなかった自分へのふがいなさが一番あるんじゃないか。今年に懸ける思いは違うんちゃうか」

 昨季は“火曜の男”に指名し、カード頭の先発を任せた。だがエースとの投げ合いが続き、勝ち星は伸び悩む。結局、7勝11敗と不完全燃焼のシーズンとなった。監督最終戦となった10月13日のCSファーストS・DeNA戦(甲子園)の試合後には「ひどかったなあ。終わってしまうで、あれ。無理やって」。奮起を促すように厳しいコメントを残したが、ひと冬越えて「ある程度、自分の納得のいくボールを投げられたら勝つと思うよ」と変わり身に安堵(あんど)した。

 一方、表情が曇ったのは才木の仕上がりだ。昨季はチーム勝ち頭の13勝。今季は同学年・村上とWエースとして期待されるだけに、岡田顧問の目には物足りなく映った。

 「あんまり良くないわな。(昨年)才木も後半は勝てんようになったからな。勝てんようになったのは相手のピッチャーとの兼ね合いじゃなしに、自分の投球ができんようになったもんな」

 昨季は前半だけで8勝を挙げたが、後半は5勝にとどまり、タイトルに手が届かなかった。

 「9月どんだけ三振取った?普通に考えても分かるやんか。もうフォークを相手バッターが振らんようになったもんな」と岡田顧問。課題に決め球・フォークの精度を挙げ、「開幕にちゃんと合わせてくれたらええピッチャーやけどな」とフォローも忘れなかった。

 厳しい言葉は愛情の裏返しだ。新生・藤川阪神のキャンプを「岡田の目」で見守っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス