阪神・坂本 侍初選出 あるぞ来春WBCで大谷とバッテリー 及川、佐藤輝、森下も代表入り
虎の正捕手から、世界一の正捕手へ-。阪神の坂本誠志郎捕手(31)が11月の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」の日本代表に選出されたことが1日、分かった。11月6日から12日まで宮崎市での強化合宿に参加し、同15、16日に東京ドームで韓国代表との試合に臨む。来年3月のWBCのメンバー入りに向けても重要なアピールの場となる。また、及川雅貴投手(24)、佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(25)も選出されることとなった。
阪神を2年ぶりのリーグ優勝に導いた虎の正捕手が、日の丸を背負うことになった。坂本の日本代表入りは明大時代以来で、トップチームでの選出は初めて。まずは宮崎市での強化合宿でNPBのトップ選手たちとの関係性を構築し、アジア屈指のライバルとなる韓国に立ち向かっていく。
26年3月には第6回WBCが開催される。MLB組の参戦次第ではあるが、今回のメンバーは本番での選出を考慮してのこと。捕手はメジャーリーガーもいないため、国内からの選考となる。坂本がWBCでも侍ジャパンの正捕手として、ドジャースの大谷や山本などとバッテリーを組む可能性は十分にあり得る。
ライバルとなるのはオリックス・若月やDeNA・山本、広島・坂倉、巨人・甲斐、岸田らになる。WBCはMLB基準になることで、ピッチクロックが適用される。それに伴い、日本代表もピッチコムを導入する見込みで、配球が重要な鍵を握ることは間違いない。巧みなリードと、ダルビッシュ(パドレス)からも絶賛された際どいコースの球をストライクに見せる捕球技術「フレーミング」は強力な武器になる。
捕手として守りのスキルが評価される一方、今季はバットでも存在感を示した。ここまで116試合に出場し、打率・247、2本塁打、27打点をマーク。さらに出塁率は・358と上位打線へのつなぎ役も担った。MLB通としても知られ、各国の好投手や強打者を熟知していることもアドバンテージになる。
また、及川は左のリリーバーとして招集されることになった。23年のアジアチャンピオンシップ以来、2年ぶりの侍ジャパン入り。今季はNPB新記録の18試合連続ホールドを達成するなど、両リーグトップの66試合登板で防御率0・87と圧倒的な数字を残している。
さらに、猛虎打線の中軸を任されている佐藤輝と森下も代表入り。佐藤輝について、井端監督は今年7月の視察で「対応を見たい」と韓国戦での招集に“内定”を出していた。その後も結果を残し続け、文句なしでの選出。森下も24年11月のプレミア12で井端ジャパンの4番を全うし、高い評価を受けている。
23年のWBCは栗山監督の下、大谷やダルビッシュら豪華な顔ぶれで世界一。阪神では湯浅と中野がその一員となった。来年3月の第6回大会は井端監督が侍史上初の連覇に挑む。虎の頼れる男たちが世界の頂に立つためにも、11月から勝負は始まる。
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