阪神・原口が“うそ”をついた理由 揺れ動いていた胸の内 9・13試合後の取材に「いろんな思いが…」

 阪神の原口文仁内野手(33)が30日、西宮市内の球団施設で現役引退会見に臨んだ。度重なるけがや育成落ち、大腸がんも乗り越えた現役生活。周囲への感謝の気持ちを口にし、16年間の思い出を振り返り涙を流した。

  ◇  ◇

 申し訳なかったな…会見中にそんな気持ちになった。9月13日、東京ドームでの巨人戦。今季初安打をマークした試合の話題になった時だった。「記者の皆さんから試合が終わった時に『家族来てたんですか?』って聞かれたんですけど、そこはちょっといろんな思いが…ちょっと悟られないようにうそをついてしまったんですけど」と原口は声を震わせた。

 実はその質問をしたのは私だった。試合前に自身のユニホームを着た人たちに手を振っている原口の姿があったからだ。埼玉出身ということもあり、家族だろうと思いそんな質問をしたが、「別にそこは。いつも通りです」というさらっとした答えだった。

 あんまり言いたくなかったのかな…とは感じていたが、「まだ自分の中でも決めかねていた」と心が揺れ動いている時期だったことはこの日の会見で初めて知った。「小さい頃からおやじに東京ドームに連れてきてもらって、特別な球場だったので。お世話になった人にいいものを見せたい」と計り知れない思いがこもった執念のヘッドスライディングだった。

 どんなに2軍暮らしが続いても、後輩にも、記者の前でも弱気なところを見せることはなかった。東京ドームでもそんな姿を貫いた“うそ”だったのだと思う。何も知らず、そんなことを聞いてしまったのは申し訳なさしかないが、この日の会見でその真意を知ることができてよかった。(デイリースポーツ阪神担当・山村菜々子)

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