阪神・坂本 CSへ止めぬ攻めの姿勢「待ってて受けたらやられる」 地の利も背に一丸で

 18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。38年ぶりの日本一への挑戦権、日本シリーズ進出を懸けて18日から「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」を戦う。ポストシーズンの10月に活躍する選手の代名詞「ミスター・オクトーバー」になるのは誰か。トラ番記者がイチ推し選手を紹介する新企画の第4回は、先発マスクが確定的な坂本誠志郎捕手(29)を取り上げる。

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 先手必勝を期す短期決戦の入り方を、坂本は1年前に経験済みだ。昨年のCS、DeNAとのファーストS、ヤクルトとのファイナルS、ともに初戦にスタメン出場。ただ、今年は立場が違う。

 「去年は3位で開き直ってという感じでいけたので、あんまり深く考えすぎずというか。今年は待ってる形。でも、待ってて受けたらやられると思うので、こっちから攻めていく」

 そのために対峙(たいじ)する相手が決まってなくても、今やるべきことを進める。広島とDeNA、2チーム分の対戦データを洗い直し中。もちろんファーストSにも目を光らせる。「相手バッターの情報を入れて試合に入れるのは、プラスになると思う。今まで感じていたものとすり合わせながら、ベストな選択ができたら」と“扇の要”としての責務を胸に刻む。

 18年ぶりVに導いた、リーグ断トツのチーム防御率2・66を誇る投手陣。「先発は大きく人も変わらずに行ってくれて、リリーフも入れ替わりがありながらも、マウンドに上がったピッチャーが1人ずつ仕事してくれた」。頼もしさを改めて強調した上で、「誰がマウンドに上がっても一つでもアウトをとる、短期決戦はそういう部分がより増える。強みをしっかり生かせるように」と必勝パターンを思い描いた。

 今季大ブレークの村上とは、先発全21試合でバッテリーを組んだ。CS初登板となる右腕には、「自分の持っている球をしっかり投げて、勝負できるような雰囲気をつくってあげたい。向かっていく姿勢をみんなでつくって」と約束。黄色く染まる甲子園という地の利が、その思いを形にしてくれるはずだ。「向こうには相当プレッシャーがかかる。ファンの皆さんと一体となって、相手をのみ込めていけたら」。虎党という頼れる力とともにCSを戦う。

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