阪神・ドラ1佐藤“虎1号”130メートル弾!指名後初実戦いきなりV撃2発

 7回、右中間にソロを放つ近大・佐藤
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 「練習試合、近大6-2大阪産業大」(1日、生駒総合グラウンド)

 阪神からドラフト1位指名された佐藤輝明内野手(21)が1日、奈良・生駒市の近大グラウンドで行われた練習試合・大産大戦に「3番・三塁」で指名後初実戦に臨み、“虎初アーチ”を放った。七回に推定130メートルの決勝ソロを右中間にたたき込むと、両校申し合わせで行われた延長十回のタイブレークでは、中越えへサヨナラ3ラン。聖地で規格外のパワーを見られる日が待ち遠しい。

 規格外のパワーを証明した。“虎初アーチ”は、打った瞬間に確信するほど手応え十分な一撃。「どちらかというとローボールヒッターなので、(投球が)いいところに来てくれたなと思います」。阪神の将来を嘱望されるゴールデンルーキー・佐藤が、驚異の打棒を披露した。

 同点の七回、横手投げ右腕・村松の2球目だった。真ん中低め133キロ直球をガツン。生駒にごう音が鳴り響いた。推定130メートル弾が右中間フェンスを越え、茂みに消えると、涼しげな表情でダイヤモンドを回った。

 “佐藤劇場”はこれで終わりではない。九回終了時に1点リードで近大の勝利は決まったが、十回に両校の申し合わせで同点を想定したタイブレークを実施。すると1死二、三塁で、佐藤が右腕・武仲のカットボールを完璧に弾き返した。見逃せばボール球をすくいあげた打球は、中堅フェンス越えのサヨナラ3ラン。1試合2発の決勝弾は、ともに甲子園でも確実にスタンドインするアーチだ。

 「あんまり(2発は)ないですね…」。そう笑う佐藤は、1年時から練習試合では背番号67を着用しているため「ブラゼル」と呼ばれている。この日も背中には67。阪神時代にその背番号を付け、本塁打を量産した元助っ人に負けないパワーを見せつけた。

 打撃だけではない。2点を追う三回2死一、三塁に左腕・池田から左前適時打を放つと、次打者の初球で二盗成功。三塁の守備では三回2死で鋭い打球を捕球後、一回転して一塁へストライク送球。近大・田中監督も「あれはうまかった。足がよう動いていましたね」と絶賛した。

 視察に訪れた畑山統括スカウトも頬が緩む。「これ以上ない良いものを見られた。打っても投げても走っても守っても一流になれるだけのポテンシャルを持っているのは間違いないので、大きく育ってほしい」と抱く期待は大きい。横浜での試合後、一報を聞いた矢野監督も「ホームランも特長なんで。どんどん打ってくれると本人の自信にもなるし、ファンの人の期待は上がる」と目を細めた。

 ドラフト指名後初実戦は、長打で流れを変えられる、佐藤最大の魅力が発揮された試合だった。「確率、対応力を上げていきたい」。球団の顔、球界を代表するスラッガーとなるために-。高いレベルで研さんを積む。

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