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【あの時は…】江草仁貴氏 球団最多タイ87勝05年の強さのワケ

 大阪電気通信大学で指導する江草氏
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 1935年の球団創設から84年。阪神には85年の日本一や、暗黒時代など多くの歴史がある。時代のシンボル的な存在を支えた人たちが、当時を振り返る企画「あの時は…」。第1回は、05年に鉄壁のリリーフ陣「JFK」とともにリーグ優勝に貢献した「SHE」の一員、江草仁貴氏(38)です。球団タイ記録のシーズン87勝を挙げた強さの理由を振り返ってくれました。

  ◇  ◇

 05年はすごく居心地のいい雰囲気で戦っていました。ブルペン陣も全員がすごく仲がよかったです。

 強い時は勝っているということなので、どうしてもJFK(ウィリアムス、藤川、久保田)の登板が増えてしまう。他の試合でいかに休ませるかというのをチームは考えていたと思います。接戦で負けている時とかにJFKを登板させなくても、SHE(桟原、橋本、江草)でカバーできたらなという思いはありました。

 ブルペンでは、野球の考え方や球種の握りなどを、お互いに教え合っていました。僕は05年に初めて1軍に定着して、フルでやったのも初めて。いろんな人に聞きながら助けてもらいました。

 基本的にみんなが抑えてベンチに帰ってくる。こっちも負けないようにという意識で投げていました。「抑えるのが当たり前」というようないい循環で回っていましたね。

 広島でも2回のリーグ優勝(16、17年)を経験しましたが、強いチームは雰囲気がいい。負けが込んできた時にいかに楽しくできるか。必ず苦しい、しんどい時があります。そういう時にベテランやムードメーカーが士気を高めて引っ張っていくのがいいのかと思います。

 当時の阪神なら金本さんが「決起集会をやろうか」と声を掛けてくれて引っ張ってくれた。広島だったら黒田さんとか新井さんがいて。普段は若いのがしっかりして、しんどい時にベテランがサポートをしてくれる、というのが理想だと思います。負け込んでくると雰囲気が悪く、暗くなってしまう。

 それを早くいい方に変えていけたら流れも変わってくる。ビールかけをした時は、今まで生きてきた中で一番と言っていいくらい、うれしかったです。あれはぜひ、現役の選手みんなにも経験してほしいなと思います。

 今はリハビリ型デイサービスの「株式会社キアン」という介護事業の運営と、大阪電気通信大学(阪神大学野球連盟)でコーチをしていますが、阪神の試合は見ています。一緒にプレーした人たちには何とか頑張ってもらいたい。球児、能見さん、鳥谷、岡崎、秋山も一緒にやっている。優勝に近づくためにも、全員でいい雰囲気を築き上げて戦っていってもらいたいですね。(元阪神タイガース投手)

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