北條、驚異の打率・524 キャンプチーム“首位打者”「あと1カ月継続」

 「阪神紅白戦、紅組0-5白組」(26日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の北條史也内野手(24)が26日、紅白戦で1安打を放ち、キャンプ中の実戦8試合をチーム“首位打者”でフィニッシュした。実戦初登板の西から適時打を放ち、打率・524とした。またドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=は実戦全試合安打締めで猛アピール。激しさを増す遊撃レギュラー争いは、とどまるところを知らない。

 成長が、その行動を変えるのかもしれない。そして結果をも…。北條が宜野座ラストゲームを西撃ちで締めくくった。キャンプ中の実戦は驚異の打率5割超え。チーム“首位打者”の称号を手に入れた。

 初回1死二塁の先制機で、この日最初の打席が回った。マウンドには西。いきなり厳しいコースを攻められ、2球で追い込まれる。その後、暴投で走者が三進し、迎えた5球目。高めに浮いた140キロ直球を狙った。打球は三遊間を抜け、三走が生還。遊撃レギュラー獲りへ、勝負強い打撃で存在感を示した。

 実戦8試合で、打率・524をマーク。熾烈(しれつ)な定位置争いが繰り広げられているが、バットで結果を残し続けている。「あと1カ月ありますし。継続できるようにしていきたい」。アピールは十分…だが、満足するのはまだ先だ。

 朝から白球を打ち、追いかけた。自主性が重んじられた今キャンプ。早出特守は志願制だった。北條も朝から練習に励んだメンバーの一人。それでもただ単に、努力していたわけではないという。プロ7年目。証言するのは、藤本内野守備走塁コーチだ。「取り組むレベルが上がってきているから」。そこには心の成長があった。

 午後から分かれて取り組む個別練習。特打や特守…ウエートなどそれぞれに課せられているが、そのメニューに合わせて練習プランを考えるようになった。午後から特打予定の日は、志願して早出特守に参加。実際にこの日は、午後から特守メニューだったため、午前中は早出特打で感触を確かめていた。

 「シーズン通して、いい成績を残せるように」。目標は開幕スタメンだ。始まりに過ぎない春の息吹。宜野座の太陽が、北條を明るく照らしていた。

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