エンセン井上 麻薬輸入の疑いで逮捕 チョコレートに隠し米国から自宅へ発送 08年にも大麻所持で逮捕歴

 総合格闘家のエンセン井上ことイノウエ・エンセン・ショウジ容疑者(57)が、今年4月にアメリカの郵便局から麻薬成分隠したチョコレートを埼玉県内の自宅に発送したとして、麻薬および向精神薬取締法(輸入)違反で埼玉県警組織犯罪対策一課と久喜警察署に逮捕されていたことが23日、分かった。同県警が発表した。

 県警によると、井上容疑者とその妻でニュージーランド国籍マッキャン・サラ・ジェーン容疑者(37)は、現地時間の4月18日、アメリカ合衆国所在の郵便局で、麻薬であるサイロシビンおよびサイロシンを含有したチョコレートバーを封入した国際小包郵便物1個を自宅宛てに発送。同24日に成田国際空港に到着させて日本国内に持ち込み、麻薬を輸入した疑い。東京税関の調べで発覚した。

 井上容疑者は2008年10月にも、都内で大麻16・9グラムを所持していたとして大麻取締法違反で現行犯逮捕され、同12月に懲役10カ月、執行猶予3年の判決が言い渡されていた。サイロシビンおよびサイロシンは、いわゆる「マジックマッシュルーム」と呼ばれるきのこ類に含まれ、中枢神経系に作用し、中枢神経の興奮や麻痺、幻覚を起こす。主な症状は幻覚、酩酊状態、狂乱、発熱などで、摂取から15~60分後に現れる。

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