虎ドラ1横山G斬り 平田監督も大絶賛

 「強化試合、21U日本代表6-0巨人」(4日、ジャイアンツ球場)

 21U(21歳以下)ワールドカップに出場する日本代表が4日、ジャイアンツ球場で巨人2軍との強化試合を行い、阪神からドラフト1位指名された横山雄哉投手(20)=新日鉄住金鹿島=が先発。2回1安打無失点の好投で実力をアピールした。球威と安定感を兼ね備えた投球を、平田勝男監督(55)=阪神ヘッドコーチ=も絶賛。先発として大きな期待を寄せた。

 高まる期待を抱かずにはいられない。猛虎と同じタテジマのユニホームに身を包んだ横山が、巨人打線をねじ伏せてみせた。2回を打者6人で料理。プロとの実戦で結果を出し「やるべきことはできたと思います」と振り返った。

 プレーボール直後の第1球は144キロ。キレのあるボールに、客席のファンからも感嘆の声があがる。先頭の立岡をカーブで遊ゴロに仕留めると、続く寺内はスライダーで同じく遊ゴロに。2死から大田に直球を捉えられて中前打を許したものの、一塁へのけん制でアウトにし、冷静にピンチの芽を摘んだ。

 続く二回は中飛、二飛、右飛で三者凡退。奪三振こそなかったが、直球の最速は145キロを計測した。1軍経験が豊富な面々もいる相手を、内角中心の配球で押し込んだ内容が光った。

 先発に送り出した平田監督も満面の笑みだ。「タイガースのドラフト1位ということを抜きにしても、十分使いたくなる。スピードも出ていた。変化球でストライクが取れるし、安定している。何といっても、マウンド度胸がいい」と賛辞の嵐。3、4番手の先発で起用する方針を示した上で「ワールドカップでも安定した投球をしてくれるかな」と、信頼を口にした。

 さらに頼もしいのは、横山自身は納得していなかったことだ。「変化球でカウントを取れたのがゼロにつながった。直球はそんなに良くなかった」というのが自己評価。「今日の状態で、直球で押せたのは自信になる。直球を磨けば、もっとよくなる」とどん欲な左腕に、視察した担当の中尾スカウトも「いいボールは来ていたけどな。向上心があっていい」と目を細めた。

 野球人生で初めて背負った日の丸。5日には決戦の地・台湾に出発する。平田監督の期待を報道陣から聞かされると「直接は言われてないけど、先発でやっていきたいというのはあります」と言い切った。ドラ1の看板に恥じない働きで世界一に貢献し、胸を張って猛虎の一員となる。

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