阪神 平田2軍監督が喝!「真剣みが足りていない」シートノックでミス目立つ

朝の声出しをした阪神・川原陸に「九州なまりが消えてない!」とツッコミを入れる阪神・平田勝男2軍監督=安芸市営球場(撮影・北村雅宏)
朝の声出しをした阪神・川原陸(左)に「九州なまりが消えてない!」とツッコミを入れる阪神・平田勝男2軍監督=安芸市営球場(撮影・北村雅宏)
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 「阪神2軍春季キャンプ」(8日、安芸)

 阪神の平田勝男2軍監督が野手陣に“カツ”を入れた。この日のシートノックで野手の送球の乱れが目立ち、急きょ、打撃ゲージ付近に集合の号令。「(シートノックは)発表会。子供たちから、プロはすごいなぁと見られるようにならないと」と求めた。

 指揮官の厳しい声が飛ぶ。「キャッチボールから(送球に対する)真剣味が足りてない」。相手野手の構えたミットに対して逸(そ)れる送球が続いた。また、内野陣へのノックは三塁から遊撃、二塁、一塁の順で行われる。この日は乱れた送球が余りに多かったこともあり「もう一度、サードから」と、やり直しを指示する平田2軍監督の声がグラウンドに重く響いた。

 「昔は、ゲームはもちろんなんだけど、プロのシートノックを見て『カッコイイ』とか『うまいなぁ』とか、ファンの方に(喜んでもらった)。100万ドルの内野陣と言われていた吉田(義男)さんや鎌田(実)さん、三宅(秀史)さんとか。シートノックでもファンを沸かす、魅了する、うならせる、それぐらいにならないと」

 平田2軍監督が振り返ったのは、かつて鉄壁の守備を誇った猛虎の内野陣。1950年代から60年代にかけて名手がそろい、それぞれが華麗なプレーで観客を魅了した布陣だ。

 「オレも吉田さんに言われたよ。“仮想ノック”みたいなものもした。イメージでね」。平田2軍監督も現役時代、当時の吉田監督から厳しい指導を受けてきた。時には“イメージトレーニング”に近い、打球を想定しながら守備動作などを確認する“仮想ノック”で鍛錬を積んできたのだ。

 「シートノックでも魅了する、沸かせるくらいにならないと」。厳しい物言いは、プロである以上、練習からファンを魅了してほしい思いから。鍛錬の春。指揮官も若虎の頑張りに期待している。

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