良太もタイムリー!大暴れ兄の姿に発奮

 「阪神5-0ヤクルト」(21日、甲子園)

 目の前で大暴れする兄。その姿に弟も発奮した。阪神・新井良がタイムリーを含むマルチ安打。先発復帰2戦目で4連勝に大きく貢献した。

 兄・貴浩が先制ソロを放った後の五回無死は、八木から弾丸ライナーの左越え二塁打。六回も貴浩が左前適時打を放つと、続く2死一、二塁で左前適時打。2打席連続の兄弟連続安打で、ダメ押し点をたたき出した。

 「兄貴が打ったから、その勢いで打たせてもらった。いい流れで打たせてもらったと思う。その前の(打席での)感じがよかったので気持ちを整理して打席に入れた」。負傷から復帰後、初タイムリーに口元を緩めた。

 借りを返す一打となった。藤浪がプロ初登板初先発した3月31日のヤクルト戦(神宮)の初回無死。新井良は先頭の田中浩の一ゴロを失策し、決勝点を与えるきっかけをつくっていた。敗戦も重なって「申し訳ない」と猛省。雪辱の機会を待っていた。

 「(藤浪)晋太郎が頑張っていたので、援護できたのはよかったと思う。ずっとゼロに抑えてたので、何とかしてやりたいという気持ちもあった」。藤浪の2勝目を後押しする一打で、少しは気持ちも晴れた。

 現状では今後も新井兄弟は6、7番に座る可能性が高い。「足をやる前から変わりはない」と状態に自信を見せる開幕4番。兄とともに猛虎打線復調への使者となる。

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