「海で一生過ごす両生類」初確認 三畳紀化石、全身に装甲
中国貴州省のかつて海だった地域で見つかった2億3700万年前(三畳紀後期)の動物化石が、これまで知られていなかった「海で一生を過ごす両生類」だったとの研究を、カリフォルニア大デービス校の藻谷亮介教授、北京大の江大勇教授のチームが26日、英科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューションに発表した。
両生類は皮膚から水分を吸収するが、海水中では逆に体の水分が皮膚から流出してしまう。今回特定した新種は全身が骨の装甲で覆われており、海でも水分流出を防げたとみられる。口から水を飲み、えらから塩分を排出していたようだ。
藻谷さんは「当時は暖かい時代。陸上では捕食者が増えており、海に行ってみたら栄養が豊かで敵も少なく、暮らしやすかったのかも」と話す。
調べたのは、2004年に発掘された全身化石。長さ70センチを超える平べったい体に、横長の大きな頭を持つ。骨格には両生類の特徴が多く見られた。チームはこの新種を「ゲロトラックス・マリティムス」と名付けた。
