ザック日本8戦ぶり完封…森重をテスト

 「キリンチャレンジ杯、日本3-0グアテマラ」(6日、長居)

 日本はグアテマラに3‐0と勝利した。課題の守備陣も完封し、6月11日のW杯最終予選イラク戦(ドーハ)以来、8試合ぶりとなる無失点勝利で格下を退けた。

 6月15日コンフェデ杯ブラジル戦から失点を重ねていた守備が、ひとまず落ち着きを取り戻した。DF長友が「この相手に負けるようだと正直しんどい」と語ったグアテマラが相手ということはさておき、MF本田は「どういった試合でも向こうは必死に攻めてくる。しっかり評価すべき」と守備陣をたたえた。

 センターバックでテストされた東アジア杯組の森重が集中を切らさなかった。後半30分に今野が投入され3‐4‐3に以降した後は、3バックの中央で守備ラインをまとめた。計算できるセンターバックが1枚増えたことは収穫だ。

 森重自身も「自分のプレーは悪くなかった。3バックと4バック、両方やったから2つともアピールできて良かった」と手応えをつかんだ様子。タッグを組んだDF吉田も「能力が高い選手で難しさは感じなかった」と可能性を感じさせた。

 この日の交代は試合前からザック監督が計画していた通りに進められた。「香川、長谷部に90分近く試合をさせたかった。柿谷、大迫に関しても45分ずつ見たいと思っていました」などと雄弁だった指揮官は「真ん中でよくボールを奪った。守備ラインも高く設定することができた」と守備には一定の評価を与えた。

 本田は報道陣に対しては「皆さんたたいている分、しっかりほめてほしい」とチクリ。FIFAランク24位と格上のガーナを封じた時に、守備への不安は払しょくされる。

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