「明治安田J1、広島3-0京都」(17日、エディオンピースウイング広島)
広島が京都に快勝し、リーグ戦4連勝&公式戦7連勝で勝ち点を23に伸ばし、暫定ながら首位に立った。後半3分にMF菅大輝(28)が先制ゴールを決め、FW鈴木章斗(23)、FW加藤陸次樹(29)も続けてゴールネットを揺らした。さらに開幕前に10年ぶりにクラブ復帰を果たしたFW浅野拓磨(31)がEピースで初プレー。ワールドクラスのスピードを誇る“ジャガー”が広島に帰ってきた。
浅野がピッチに入った瞬間、スタンドからは大きな拍手と歓声が沸き起こった。紫のユニホームを着て、広島の地でプレーするのは欧州挑戦前の2016年7月17日・横浜FM戦(Eスタ)以来3744日ぶり。「このスタジアムでプレーすることを一つの夢に、今までやってきた。やっとこのピッチに立てた」。万感の思いを乗せ、背番号29が疾走した。
後半29分から出場。スペースへの抜け出しや圧倒的な脚力で何度も好機を生み出した。1-0の後半33分には敵陣でプレスをかけて相手からボールを奪取し、鈴木のゴールをアシスト。「自分が今、持っている全力を出せた」と胸を張った。
高卒で広島に入団し、16年、21歳の若さでアーセナル(イングランド)と契約する形で欧州挑戦。数クラブを渡り歩いて7月、広島に復帰した。開幕前に左ヒラメ筋を肉離れしたが、前節のアウェー・東京V戦(味の素)で今季初出場していた。
リーグ屈指の選手層を誇るチーム内で「違いを出すどころか、今は試合に出るのに必死」と語るが、「自分のプレーができれば間違いなく、このチームの中でも違いは出せると信じている」と先を見て、力を込めた。
ガウル監督は浅野のことを「プレーすることに飢えている選手」と語る。貪欲さを失わない31歳が対戦相手に牙をむいていく。