J1神戸が9日、神戸市西区のいぶきの森球技場で始動した。清水から加入した元日本代表MF乾貴士(37)は同日夜にファンを招待した新体制&新加入選手発表会に登壇し、タイトル獲得への決意を示した。昨季まで広島を指揮したミヒャエル・スキッベ監督(60)が新たに就任し、王座奪回とともにアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)制覇を目指す。
ステージに乾が姿を現すと、会場のファンからひときわ大きな拍手が沸き起こった。期待を背負う37歳のベテランはマイクを力強く握り、はつらつと決意を口にした。
「素晴らしいチームに来られて、うれしい気持ちと楽しみな気持ちがある。プロでまだタイトルを取ったことがないので取れるように精いっぱい頑張ります」
気心知れたメンバーとの共闘に胸を躍らせた。DF酒井、MF武藤、FW大迫とは2018年W杯ロシア大会を同じユニホームに袖を通して戦った戦友。チーム初練習でも大迫らと笑顔で会話を交わしながら汗を流した。「懐かしい選手とボールを蹴られたのは楽しかった。顔なじみの多いメンバーでタイトルが取れたらうれしい」と神戸を盛り上げる決意を示した。
昨季限りで清水を契約満了。神戸からのオファーは想定外だった。「まさかこんなビッグクラブから(オファーが)来るとは。求められたことがうれしかった」。選んだ背番号は「14」。ロシアW杯に加えて、全国優勝した野洲高時代にも着用しており「いいイメージしかない。縁起を担ぎました」と笑顔。ラッキーナンバーを背負ってピッチで輝きを放つ。
「まだやれると思っている。やるしかない。自分の全てをかけて勝ちにこだわりたい」。ベテランの意地をピッチで表現し、神戸に栄冠をもたらす。
◇乾 貴士(いぬい・たかし)1988年6月2日、滋賀県近江八幡市出身。野洲高時代の2005年度に全国優勝を果たし「セクシーフットボール」として話題を呼んだ。07年に横浜M入団。C大阪を経て11年夏にドイツ2部ボーフムに移籍。その後はEフランクフルト、エイバル、ベティス、アラベスなどドイツやスペインの1部リーグで活躍した。21年8月にC大阪に復帰し、22年7月に清水に移籍した。J1通算115試合17得点、国際Aマッチ36試合6得点。169センチ、63キロ。