J1神戸 バルサ戦再決定へ必死の交渉物語る切迫ぶり 主将のDF山川もXで決定知った 「クラブの必死の取り組み」
J1神戸の主将でDFの山川哲史が26日、中止騒動を経て25日に開催が再決定したスペイン1部リーグ・バルセロナとの親善試合についてのオンライン会見に応じた。
試合は興行主管を請け負った会社による契約不履行などがあったとして、バルセロナ側が24日未明に開催中止を通告していた。しかし神戸側は粘り強く交渉を行い、一転開催が決まった。
24日朝にニュースでバルサからの中止通告を知ったといい「ニュースが出たときは、みんな『ほんまにあるんか?』と話していたし、不安はあった」と不透明な中で2日間練習を続けた。しかし「クラブからはやる前提でと伝えられたし、楽天グループの方々も尽力してもらい、こぎ着けてもらった」と関係者に感謝した。
自身も開催再決定を「X(旧ツイッター)の情報で知った」と振り返り「チームへの連絡はなかったが、それくらい切迫した状況だったんだと思う。試合を楽しみにしている人に試合を届けたい、というクラブの必死の取り組みだったと思う」と話した。
開催が決まり、この日のチーム練習も一層、気合が入った模様で「普段やっているサッカーがどれだけ相手に通用するか。個人的には(ポーランド代表FW)レンバドフスキ選手とのマッチアップが楽しみ。ファンの方に面白い試合を見せたい」と対戦を心待ちにした。
吉田孝行監督は「クラブのリリースや連絡を見た」と前日の開催決定を振り返った。この2日間の練習について「開催される、されないは僕には分からないので、クラブから準備してくれということでいい準備をしていた」と、試合をする前提でトレーニングを指示してきたという。
バルサとの対戦は、神戸としては2019年、23年に続く3度目。過去2戦はいずれも0-2のスコアで敗れているが、吉田監督は「世界トップレベルはこれくらいなんだと肌で感じてほしいし、それをJリーグに生かしてもらえれば」とチームのレベルアップにつながることを期待した。





