韓国で行われているサッカーの東アジアE-1選手権で、2大会連続3度目の優勝を目指す男子の日本は12日午後7時24分から、ソウル近郊の龍仁での第2戦で中国と対戦する。11日は水原で最終調整し、主将を務める38歳のDF長友佑都(FC東京)らが、サイド攻撃のパターンの確認などを行った。DF古賀太陽(柏)は脚の疲労のため、別メニューで調整した。大会3連覇を狙う女子の日本は13日の韓国との第2戦へ向けて、ソウル近郊の華城で調整した。
国内組で臨む大会でアピールを狙うのは、経験の浅い選手だけではない。W杯4大会連続出場中の長友は、中国との第2戦での先発が見込まれる。日の丸を背負ってピッチに立てば、実に2022年カタールW杯以来だ。38歳のベテランは「めらめらと燃えてきている」と、力をみなぎらせる。
W杯アジア最終予選では、招集されながらもメンバー外となる試合が続いた。6-1で圧勝した香港との今大会初戦では久々にベンチに入り、最後まで大声で味方を鼓舞。「自分も出てやれると、より一層自信が持てた」という。
プレーはさびついていない。森保監督が視察した6月25日のJ1横浜M戦では、対峙(たいじ)したブラジル人FWをぴしゃりと抑えた。快勝に導き、監督に「守備であそこまで間合いがタイトな選手は、まだまだJリーグでも多くはない」と言わしめた。
次に出場すれば国際Aマッチ通算143試合目。実績は他の追随を許さないが「存在価値を示さないとW杯はない」と、ぎらついている。挑戦者の気構えで、今大会2連勝を目指す一戦へ向かう。