「明治安田J1、川崎1-2神戸」(21日、Uvanceとどろきスタジアム)
神戸はFW宮代大聖(25)の2得点で川崎に2-1で競り勝った。3連勝で勝ち点36とし、暫定で3位に浮上した。首位鹿島は町田に1-2で屈し、勝ち点41から伸ばせなかった。町田は31。2位柏は京都との上位対決に3-3で引き分け、勝ち点38とした。京都は35。C大阪は東京Vを2-1で下した。福岡は3-2で新潟との点の取り合いを制した。岡山は最下位の横浜Mを1-0で下した。横浜Mは勝ち点14のまま。名古屋と清水は1-1で引き分けた。
古巣の川崎から挙げた2ゴールを、静かにかみしめた。神戸の宮代が高い技術が詰まったシュートを決め、チームを3連勝に導いた。3連覇を狙うチームにとって、首位の背中が近づく大きな勝利に「連勝することが優勝への近道」と胸を張った。
先制を許した4分後の前半10分、左からのロングスローをMF佐々木が頭でそらす。ゴール前の宮代は右足で軽く球を浮かせるようにトラップすると、反転しながらの一撃でネットを揺らした。「冷静にシュートまでもっていけて良かった」とうなずいた。
後半7分にはFWエリキからのスルーパスを、体を開きながら右足で受けて前を向き、冷静にゴールへ蹴り込んだ。
昨季のMVP、武藤が長期離脱し、大迫もベンチ外。苦しいチーム事情の中で、4月2日から先発出場を続けるアタッカーは頼もしい限りだ。かつての本拠地で躍動し「非常に思い入れのあるスタジアム。ここに戻ってこられてプレーできることが幸せ」と、感慨深げに語った。