サッカー日本代表 MF佐野海舟が約1年2カ月ぶりの代表復帰 復帰に至った3つの理由 森保監督「再チャレンジする道を与える」
日本サッカー協会は23日、千葉市内で会見を開き、26年W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(6月5日・パース)、インドネシア戦(同10日・パナスタ)に臨む代表選手27人を発表した。三笘薫(ブライトン)、伊東純也(スタッド・ランス)らが選外。初招集は、平河悠(ブリストル・シティー)ら7人。MF佐野海舟(24)=マインツ=が昨年3月以来、約1年2カ月ぶりの復帰を果たした。
佐野は23年11月に代表デビュー。昨年のアジア・カップにも出場し、同3月のW杯杯アジア2次予選メンバーにも招集されていたが、けがのため不参加となった。
そして同7月に女性とのトラブルがあり不同意性交容疑で逮捕され、その後不起訴処分に。8月以降、鹿島から移籍したドイツ1部リーグのマインツでプレー。今季は34試合に出場していたが、代表から遠ざかっていた。
会見に出席した山本昌邦ダイレクターは「あらゆる差別、ハラスメントは一切許容しない」と明言した上で、佐野の3つの招集理由を説明。「1つ目が相手の方に対して話し合いをしたことを確認したこと。2つ目が本人が深く反省していること。3つめに不起訴処分といいう判断が警察から出されており、刑事事件としては罪にとわれず終了していること。この観点で選出をしました」と話した。
森保一監督も「私自身彼とコンタクトをとりましたし、深く反省しているところを強く感じました」と言及。私自身もいろんなことを招集する、しないを考えてきましたし協会の方ともいろんな話をしながら今日を迎えました。(佐野)個人的にはミスを犯したということはいえるかもしれないが、チームの一員ということを“家族”と考えた時に、そして私が指導者として1人の選手と向き合う中で人として、ミスを犯した選手をそのまま社会から葬り去るのか、日本サッカー界から葬り去るのかということに関しては、再チャレンジする道を与える事の方がいいのではないのかということで選ばさせていただきました」と語った。
日本はすでに8大会連続のW杯出場が決定。本大会に向けて、勝利と新戦力発掘の両立が求められる2試合となる。
メンバーは以下の通り▽GK鈴木彩艶(パルマ)、谷晃生(町田)、大迫敬介(広島)
▽DF長友佑都(FC東京)、渡辺剛(ヘント)、町田浩樹(サンジロワーズ)、瀬古歩夢(グラスホッパー)、関根大輝(スタッド・ランス)、鈴木淳之介(湘南)、高井幸大(川崎)
▽FW/MF遠藤航(リバプール)、大橋祐紀(ブラックバーン)、鎌田大地(クリスタルパレス)、森下龍矢(レギア・ワルシャワ)、町野修斗(キール)、中村敬斗(スタッド・ランス)、佐野海舟(マインツ)、平河悠(ブリストル・シティー)、熊坂光希(柏)、久保建英(レアル・ソシエダード)、細谷真大(柏)、鈴木唯人(ブレンビー)、藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、三戸舜介(スパルタ)、佐野航大(NECナイメヘン)、俵積田晃太(FC東京)、佐藤龍之介(岡山)



