「明治安田生命Ｊ１、神戸４－０Ｇ大阪」（４日、ノエビアスタジアム神戸）

　神戸は元日本代表トリオの４発で“阪神ダービー”に圧勝した。前半３分、ＦＷ大迫勇也の２試合連続ゴールで先制弾を決めると、ＤＦ酒井高徳が自身初の２発。ＦＷ武藤嘉紀には待望の今季初ゴールが生まれた。

　前節の札幌戦では２アシストしたものの、自身は決定機をことごとく外した武藤。「もやもやがあった」と言うが、ようやくうっ憤を晴らした。２－０後半２１分、ＤＦ初瀬亮のコーナーキックをゴール正面、ドンピシャで頭で合わせて、たたき込んだ。２トップを組む相棒の大迫と抱き合って喜んだ。

　「声出し応援（全面）解禁ということもあって、たくさんお客さんの前で決めたかった。（前節は）チャンスが多かったけど決められなかった。チーム３連勝もなしとげられて良かった」と安どした。

　昨季は開幕から１１試合未勝利という屈辱を糧に今季は全員の気迫が違う。「相手より戦う姿勢、切り替えの速さ、泥くさくプレーする球際、すべてで上回った。これを続けていければ、ほとんど負けない気がする。それに尽きると思う」と、武藤は胸を張った。

　前半には接触プレーで腰を痛め、両手で「×」を示し一時退場した。痛みを抱えながらも気合でピッチに戻った。「最初は無理だと思った。気持ちで乗り切った。もう一回、無理だと思うところまでやってみようと思った。その結果。痛みがあったりけがしている時の方が点が取れるイメージあった。報われたかな」と振り返った。

　同２８分には酒井のゴールをアシスト。「勝利に貢献できている充実感もあり、勝ち点も積み重ねられて、気分はとてもいい」と笑顔。“スター軍団”が雪辱を期す今季、スタートダッシュに成功した。