森保J 仮想コスタリカと不発ドロー W杯メンバー決定前〝最終試験〟古橋、南野ら振るわず

 「国際親善試合、日本0-0エクアドル」(27日、デュッセルドルフ)

 日本代表がエクアドルを相手に0-0ドローに終わった。2-0で勝利した23日の米国戦から11人全員を入れ替え、南野拓実(モナコ)三笘薫(ブライトン)古橋亨梧(セルティック)らを先発起用も攻め手を欠いた。守備陣も連係が合わず、ピンチの連続。終盤、与えたPKをGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が執念のセーブで防ぎ何とか無失点でしのいだ。W杯メンバー決定前の最後の実戦を終え、森保一監督は本大会に臨む26選手を絞り込む。

 〝最終試験〟は厳しい結果に終わった。W杯メンバー決定前最後の実戦。森保監督は米国戦から先発全員を入れ替えた。主軸を固定し、戦術の練度を高める方策もあったが、あえてそうしなかった。

 選手選考より重きを置いたのは、W杯1次リーグ第2戦のコスタリカ戦(11月27日)を想定した戦いとみられる。勝利のみが求められる一方で、優勝候補ドイツとの戦いでは想像以上の疲弊もあり得る。選手の入れ替えは不可避で、初戦のメンバーと同等の力を発揮できる選手を見極める狙いもあっただろう。

 指揮官の思惑とは裏腹に連係はかみ合わず、終始劣勢に立たされた。1トップ古橋も孤立を強いられ、前半は3度も誤作動したスプリンクラーだけが印象に残った。後半38分には谷口が与えたPKをシュミット・ダニエルが止めた。相手の拙攻に助けられ、何とか引き分けに持ち込んだ。

 森保監督は「難しい戦いをどうやって勝ちに持っていくか。無失点に抑えながら選手たちは頑張ってくれた」と労ったが、必要な勝ち点3=勝利は得られなかった。後半20分過ぎに遠藤、鎌田らを投入し、ようやく好転の兆しは見られた。総入れ替えに踏み切った指揮官は「2チーム分の戦力はある」と語っていたが、図らずも代えが利かない選手をあぶり出す形となった。

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