Ｊ１Ｃ大阪の高橋大輔コーチ（３８）が１２日、オンライン取材に応じ、新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けて療養中だった小菊昭雄監督（４７）がＦＣ東京戦（１３日・味スタ）から復帰し、指揮を執ることを明らかにした。現在リーグ戦７試合負けなしで３位まで浮上してきたチームが指揮官復帰で勢いが加速する。

　小菊監督は３日に陽性判定を受け、同日のルヴァン杯準々決勝第１戦・川崎戦（ヨドコウ）から高橋コーチが監督を代行してきた。しかしチームは動揺することなく不在の３試合を１勝２分けで乗り切った。中でも１０日のルヴァン杯準々決勝第２戦・川崎戦は０－２とリードされながらも後半４５分から２点を返してドロー。アウェーゴール数でベスト４進出を決めた。

　中２日でアウェーＦＣ東京戦を迎えるためチームは関東に残って調整中。この日のミーティングで高橋コーチは、ＦＣ東京戦で小菊監督が復帰することを全員に伝えた。「私もそうですが、スタッフも選手もようやく待ちに待って監督が戻ってくるということで、これはもうすごいパワーになると思います。明日は小菊監督の指揮の下、精いっぱいみんなで頑張りたい」と力を込めた。

　代行監督として３戦無敗、ルヴァン杯準決勝進出と好調の流れをつないだ高橋コーチ。「私自身コーチとしてのスタンスでやるというところ。多少の違いはありましたけど、ミーティングでも、試合の中でもそうですし、監督がいるという前提で取り組んで参りました。自分が監督をやったという感覚は正直ありません」と思いを語る。

　療養期間中も試合前、試合後のロッカルームでオンラインを通じてチームを奮い立たせてきた小菊監督の存在感を強調する。「やっぱり小菊監督の存在が大きい。そういう存在がいるという前提でやることが僕にとっても、選手にとっても、結果につながるという認識でいました」と３試合を振り返った。

　Ｃ大阪は６月２６日の清水戦以降、公式戦６勝５分けと１１戦無敗。ＤＦ松田陸は「いい練習ができて結果に結びついている。みんなのメンタルの状況もとても良い。必然的にチームの雰囲気は相当良いですね」と快進撃が続くチームの雰囲気を語った。