INAC神戸がWEリーグ初代女王 FW田中美南が2得点 澤さんら築いた黄金期復権へ

WEリーグ初代王者となり、喜ぶ高瀬愛実(中央)らI神戸イレブン(撮影・西岡正)
後半、2点目のゴールを決め、笑顔で指さすI神戸・田中美南(撮影・西岡正)
後半、2点目のゴールを決め、イレブンに祝福されるI神戸・田中美南(右)=撮影・西岡正
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 「Yogibo WEリーグ、相模原0-3INAC神戸」(8日、ギオン相模原スタジアム)

 サッカー女子の国内初のプロリーグ「Yogibo WEリーグ」でINAC神戸が初代女王に輝いた。女子日本代表「なでしこジャパン」FW田中美南(28)の2得点と同MF成宮唯(27)のゴールで相模原を下した。15勝2分け1敗の勝ち点47で、2位の三菱重工浦和との勝ち点差が9となり、残り2試合での逆転が不可能となった。

 開始早々に試合を動かした。前半8分、GK山下が自陣ペナルティーエリア外まで持ち出し、一気に最前線へ蹴り出すと、相手DFラインの裏に抜けた田中が左足で先制点を流し込んだ。

 我慢の展開が続いたが、後半25分に田中が待望の追加点を挙げた。MF成宮のパスを受けると、ペナルティーエリア手前から右足で決めた。田中は今季9得点で得点ランキング単独2位に浮上した。2分後には相手のクリアミスを拾った成宮が左足で突き刺し、試合を決定付けた。

 INAC神戸の前評判は決して高くはなかった。澤穂希ら2011年女子W杯優勝メンバーを多数抱え、同年からなでしこリーグ3連覇の黄金期を築いたが、16年皇后杯を最後にタイトルからは遠ざかっていた。今季開幕前も岩渕真奈や鮫島彩ら主力を含めた所属26人中10人が退団していた。

 クラブは目標に掲げた「初代チャンピオン」に向け、準備を進めた。開幕前の昨年2月、11年から無敗でなでしこリーグを2連覇した黄金期の指揮官である星川敬監督(45)を9年ぶりに呼び戻した。Jリーグ初代王者の川崎V(現J2東京V)で現役時代を過ごした星川監督は「初代」の価値を誰よりも知る。「今季、INACが打ち立てる記録すべてが歴史になっていく」と伝え続けた。GK山下、MF成宮らピンポイントの補強もはまり、開幕から快進撃が続いた。

 全てが順調だったわけではない。首位独走で自信も芽生え始めた昨年クリスマスに迎えた皇后杯2回戦。スタメン平均年齢16・3歳の日テレ東京Vメニーナに1-2で敗れ、2冠の可能性が消えた。WEリーグの首位チームが下部組織のアマチュアに敗れる。許されない敗戦に安本卓史社長らフロントも交えて、緊急ミーティングを開催。バラバラになりかけたチームはプロとして戦う意味を再確認し「この敗戦を払拭する唯一の方法は5月の勝者になること」と立ち上がった。後期再開初戦の3月5日のちふれ埼玉戦こそ引き分けたが、その後6連勝。黄金期のように圧倒して大差で勝ち続けたわけではない。1-0でもしっかりと勝利をつかみ続けた。

 優勝に王手を懸けて臨んだ4日の広島戦は0-1で敗れ、開幕17戦目で初の黒星を喫した。星川監督はINAC神戸でのリーグ戦連続無敗記録が50試合でストップした。一度は足踏みしたが、目標としていた優勝に到達した。「初代女王」の称号を手に、新たな黄金時代の幕開けとする。

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