吉田麻也【挨拶全文】世界平和願う「戦争の恐ろしさを誰よりも理解している国として」
「W杯アジア最終予選、日本1-1ベトナム」(29日、埼玉スタジアム)
試合後、主将の吉田麻也が、森保監督に続いて、サポーターにW杯出場を報告した。その中で、世界情勢を鑑みた発言もあった。
サポーターらへの感謝の中で、吉田は「一日も早く、戦争のない平和な世界を取り戻すことがくることを心から願っています」と語った。
その上で「世界で唯一の被爆国として、戦争の恐ろしさ誰よりも理解している国として、僕たち日本人がもっと声を大きくして世界に訴えていかないといけないと僕は思います」との思いを口にした。
【吉田の報告・挨拶全文】
皆さんの応援のおかげでチーム一丸となって、目標である予選突破をすることができました。本当に感謝しています。ありがとうございます。
(スタンドから拍手)
コロナ禍で、なかなか皆さんの前で予選を通してプレーすることができず、とても寂しい思いをしていましたが、今日はたくさんのお客さんの前でプレーすることができて、本当に、とてもうれしいです。
世界の他の国では、戦争で大変な思いをしている方々がたくさんいる中で、平和に、大好きなサッカーを、そして日本の、自分の国を代表してプレーすることができて、心の底から感謝しています。ただ、一日も早く、戦争のない、平和な世界を取り戻すことが来ることを心から願っています。
世界で唯一の被爆国として、戦争の恐ろしさを誰よりも理解している国として、僕たち日本人がもっと声を大きくして世界に訴えていかなければいけないと、僕は思います。
(スタンドから拍手)
そして、こうして今日もたくさんのお客さんが来てくれましたが、早くコロナが落ち着いて、スポーツ、エンタメ、飲食、すべての業界の方々が日常を取り戻すことも願っています。
最後に、カタールのワールドカップに向けて、これからますます競争が激しくなります。国内リーグもヨーロッパで戦っている選手たちも、世界で戦っている選手たちも、これから、もっともっとレベルを上げて、1つでも2つでもチームとして、大きくなって、強くなって、また6月、皆さんの前で、いいプレーを出せるように頑張りたいと思います。また応援よろしくお願いします。ありがとうございました。