京都が12年ぶりJ1復帰 乱闘寸前の荒れ模様も失点許さずドローで昇格達成
「明治安田生命J2、千葉0-0京都」(28日、フクダ電子アリーナ)
J2京都が2010年以来、12年ぶりのJ1復帰を決めた。この試合を引き分け以上で自力での昇格が決まる京都は2位の京都はアウェーで8位千葉とスコアレスドロー。1試合を残して今季の目標を達成した。
前半は主導権を握っていた京都だが、千葉がFWサウダーニャを投入した後半は苦戦。35分過ぎには千葉DF小田の空中戦でのファウルを巡って、両チームがエキサイト。試合が中断し、小田と京都ベンチのFWイスマイラにイエローカードが出るなど大荒れとなったが、失点は許さず、勝ち点1を手にした。
今季、京都はチョウ・キジェ監督(52)が就任。19年秋にパワハラ問題が発覚してJ1湘南監督を退任したチョウ監督は、1年間のS級コーチライセンスの資格停止処分を受けた。20年10月に処分解除後、故郷京都からのオファーを受け、Jの舞台に復帰した。
ミスを恐れずアグレッシブにトライする姿勢を選手に植え付け、若手も積極的に起用しながら、長年J2に定着していたチームの空気を変えた。4月から6月にかけて15戦無敗など終始上位につけ、41試合目で昇格を決めた。
今季J2ではすでに昇格を決めている首位の磐田が1試合を残して優勝を決めた。磐田と京都の2チームが来季J1に復帰する。