浦和GK鈴木彩艶が悔し涙 川口コーチ視察も3失点 東京五輪代表発表前ラスト

鈴木彩艶
湘南に敗れ、うつむき引き揚げる浦和のGK鈴木=埼玉スタジアム
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 「明治安田生命J1、浦和2-3湘南」(20日、埼玉スタジアム)

 若き守護神が悔し涙を流した。浦和の東京五輪世代でU-24(24歳以下)日本代表GK鈴木彩艶(ざいおん、18)が痛恨の3失点。同代表の川口能活コーチ(45)が視察に訪れ、22日に発表される東京五輪代表入りへラストアピールの機会だったが、苦い結果に終わった。

 1失点目は味方のミスによる不可抗力だったが、後半25分の2失点目はクロスの対応に失敗。果敢な飛び出しが仇(あだ)となり、湘南FWウェリントン(33)に頭で合わせられた。同42分の3失点目は自身のパスミスが発端となり「本当悔しい気持ち」と振り返った。チームは公式戦11試合ぶりの敗戦。試合直後の鈴木はユニホームで何度もぬれた瞳をぬぐった。

 試合後は「切り替えて次のゲームに向かっていくしかない。サポーターに戦う姿勢、責任あるプレーを見せたい」と前を向いた。

 まだ18歳。189センチ91キロの巨体には比類なき潜在能力が詰まっている。失敗を輝かしい未来への財産とする。

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