「ルヴァン杯・１次リーグ、横浜ＦＣ１－１湘南」（５日、ニッパツ三ツ沢球技場）

　横浜ＦＣは湘南とのＣ組首位対決に引き分けてともに勝ち点７とした。ＦＷ三浦知良が０－１の後半２１分から出場して貢献。自身の持つ同杯最年長出場記録を５４歳２カ月９日に更新した。

　劣勢の空気を変えたのは“キング”だった。１点を追う後半２１分に投入されると献身的な守備から入り、攻撃では積極的にボールに絡んだ。完全に流れを呼び寄せた同３３分、２トップの“相棒”クレーベのヘッドで同点。早川監督は「ボールへの関わりもよかった。守備は先頭に立ってやってもらった」とカズの奮闘をたたえた。

　５試合連続メンバー入りした同杯での、自らの持つ最年長記録を更新する５４歳２カ月９日での出場。今季３試合目の公式戦出場で、今季自己最長となる２４分間プレーした。早川監督からは、つなぎ役を任された上で「ゴールを目指してほしい」と最年長得点も期待されて送り出された。

　１次リーグＣ組の首位を争う湘南とドロー。敵将で５３歳の浮嶋監督も「今も現役でピッチに立っていることは驚異的」と脱帽するほどのプレーだった。

　残る最終節に勝てば自力で１次リーグ突破が決まる。次こそゴールネットを揺らして、カズが結果でチームに貢献する。