J1徳島・ポヤトス監督が今季初合流 円陣で「我々はもっとできる」
J1徳島のダニエル・ポヤトス監督(42)が15日、今季初めてチームに合流し練習に参加した。先月30日に来日し、クラブ管轄による待機期間が終了。17日のホーム・鹿島戦(鳴門大塚)で初めての指揮を執る。
「Nice to meet you」
選手たちと笑顔で初対面を果たしたポヤトス監督。主将のMF岩尾憲(32)とは固い握手とハグを交わした。練習前の円陣の第一声では「皆に感謝の言葉を伝えたい。難しい状況を皆でクリアすることができた」と選手、スタッフをねぎらった。練習中も積極的に周囲に声をかけ続けた指揮官は、オンライン会見に応じ「喜びに満ちあふれている」と笑顔で語った。
「自分と同じ状況の監督は世界を見てもいないのではないかと思う」。新たなチームの監督に就任しながら、来日すら叶わない状況が約4カ月続いた。「(試合の)映像が止まったり、チームを修正したくてもできなかったり」。来日後も隔離生活を余儀なくされ、14日のC大阪戦もクラブの用意した徳島県内の住居で観戦。試合終了間際に決勝ゴールが決まると「誰にも気を遣わなくていいので、一人で思い切り喜びました」と苦笑した。
しかし我慢の時は終わった。「ようやく日本のピッチに立てることをかみしめながら、集中していきたい」。チームは指揮官不在の中でのリーグ戦10試合を4勝4敗2分けと健闘し、20チーム中9位につけている。リーグ戦を約4分の1消化した中での初采配で、存在感を示してみせる。