川崎2年ぶりV FW小林が後半51分に劇的弾!今季最初の公式戦で有言実行

 優勝を決めて喜ぶ川崎イレブン(撮影・堀内翔)
 後半、決勝ゴールを決めた川崎・小林悠。右は旗手
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 「富士ゼロックス・スーパー杯、川崎3-2G大阪」(20日、埼玉スタジアム)

 国内のサッカーシーズン到来を告げる富士ゼロックス・スーパーカップは20日、昨季J1と天皇杯の2冠を達成した川崎がリーグ2位のG大阪に競り勝ち、2度目の優勝を遂げた。2-2の後半51分に途中出場のFW小林悠(33)が決勝点を奪った。賞金は川崎が3千万円、G大阪が2千万円。緊急事態宣言下での政府のイベント開催方針に従い、観客を5千人以下に制限して実施され、4208人が観戦した。

 FW小林の右足が劇的な勝利へと導いた。2-2で迎えた後半51分、PK戦突入が濃厚となっていた。「(ピッチに)新加入の選手も多く入っていたので、PK戦になると勝敗の責任を負わせてしまう。できれば90分で終わらせたかった」。小林の責任感は終了間際に結実した。FW遠野のスルーパスに抜け出し、決勝のゴールネットを揺らした。

 勝負強さは今季も健在だった。昨季は出場27試合で14試合が途中出場だったが、チームトップの14得点を挙げた。この日も沖縄キャンプ中に足の甲を痛めた影響でベンチスタートとなり、後半27分から途中出場した。「調子は良かったので出ればゴールを決められる感覚はあった。こういう試合で決めて、ヒーローになるのは自分だと思って入った」。予感を現実に変えた。

 2点差を追い付かれる展開に選手から反省の言葉も聞かれたが、鬼木監督は「(今季の)1試合目で課題が出たことはポジティブにとらえている」と前向きで、「最後まで意欲を持って3点目を目指し続けてくれた」と収穫面を強調した。

 指揮官が掲げた「1試合3得点」の目標を、今季最初の公式戦でいきなり有言実行に移した。幸先良く獲得した1冠目は、今季も川崎の強さを十分に印象付けた。

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