武藤と乾が明暗分ける 武藤はエイバル初得点 チームメートの乾「ー1」点

 「スペイン1部リーグ、ベティス0-2エイバル」(11月30日、セビリア)

 スペイン1部リーグ、エイバルの元日本代表FW武藤嘉紀が11月30日のベティス戦で今季初得点を挙げた。一方チームメートの同じく元日本代表MF乾貴士はチームの先制点が確実な場面をオフサイドでゴール取り消しにしてしまい、日本人選手2人に明暗が分かれる格好になった。

 武藤の先制点は後半立ち上がりの49分。右サイドCKからゴール前で味方がヘディングでつないだボールに体を投げ出して合わせた。武藤にとって今季エイバルで初得点となる。チーム得点トップのFWキケ・ガルシアが出場停止、もう一人のFWキケ・ゴンサレスが負傷中と前線が手薄になっているところで最近2試合に先発出場、結果を出したことで今後の好影響が期待できる展開になっている。

 対照的にチームの足を引っ張ることになったのが乾。問題のシーンは前半39分、右サイドからのクロスにMFブライアン・ヒルがヘディングシュートを放った。ボールは相手GKを破りゴールラインに差し掛かったところで走り込んだ乾がボールを押し込んだが、VAR判定によりヒルがシュートした時点で乾がオフサイドポジションにいたことが判明、ゴールは取り消しとなった。

 乾が触らなくてもゴールは確実な状況だっただけに、スペインのスポーツ紙、マルカのホームページでは「エイバルが負けていたらメンディリバルは乾に見切りをつけていただろう。そのエゴから乾が報復を受けていてもおかしくなかった」と別立ての記事で批判。同じくアス紙も「乾がやったことはシュールレアリスム」と考えられないミスだとした。

 試合後エイバルのメンディリバル監督は武藤について「良いニュース。私の言っていることはほとんど分かっていないが、タカが何か、別の誰かが別の言葉で彼に話しているが、今日彼は要求されていることを理解していることを証明した。ここで我々がFWに求めているのは15点取ることではなく(守備も含めて)しっかり働くこと。最終的に8-10点取るだろうが、全ての仕事がカテゴリー維持のため我々の助けになるだろう」とした。

 一方乾について監督は「彼は1試合を通して(自分のミスを)謝っていて、その彼に何が言えるというのか。彼は攻撃陣では一番守備を理解しやっている。我々は彼に満足していて、彼は私からの激しい言葉に耐えている」と話した。

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