鈴木武蔵“大迫依存”脱却へ「危機感を与えたい」1トップ争いに挑戦状

 サッカー日本代表は11日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合コートジボワール戦(13日)に向けて、アーネム近郊で調整を行う。練習に先立ちオンラインでの取材に応じたFW鈴木武蔵(26)=ベールスホット=は「結果を残して大迫選手に危機感を与えたい」と1トップ争いに名乗りを上げた。

 不動の1トップとして君臨し、カメルーン戦でもフル出場したFW大迫について「大きな存在。ポストプレーや味方を生かすプレーは本当に素晴らしい」と認める。それでも易々と定位置を譲るつもりはない。「僕と大迫選手は同じ選手ではない。(DFの)背後に抜けるところやゴール前の動き出し、自分の特長で勝負したい」と意欲的に語った。

 大迫はクラブ事情でカメルーン戦後にチームを離脱し、FW岡崎も直前の負傷で招集を辞退した。今回3人のFWが選出されていたが、残ったのは鈴木のみで必然的に出番が与えられることになる。千載一遇のチャンスを逃す訳にはいかない。

 今夏、ベルギー1部ベールスホットに完全移籍。5試合2得点と結果を残し、欧州組として初の代表招集を勝ち取った。海外移籍を経験して貪欲さが増した。「ゴールへの意識は確実に変わった。今は1点取っても満足できない。活躍して何としても1トップの座を脅かしたい。結果を残して代表定着を望んでいる」と次々と力強い言葉を繰り返した。

 “大迫依存”からの脱却は、近年の日本代表にとって最重要課題の一つとなっている。強烈な挑戦状を叩きつけた鈴木が、その“解決策”をピッチで示す。

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