イニエスタ「早く状況が改善し皆さんとお会いしたい」 神戸サポーターとの絆は特別

 J1神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)が21日、オンラインを通じたデイリースポーツの単独インタビューに応じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛が続き、試合再開の見通しも立たない現状への思いなどを語り、サポーターへのメッセージを送った。また、22年1月で満了する神戸との契約について「神戸で続けたいという気持ちがある」と契約延長の意思を示した。23日には自身初の公式ドキュメンタリーが全世界に向けて配信開始される。

 日本ではチームメートのDF酒井高徳ら3人が新型コロナウイルスに感染した。さらに母国スペインでは感染者が20万人、死者が2万人を超えるなど心配は尽きない。

 「(スペインの家族、友人とは)ほぼ毎日話をしている。彼らから聞くことだけでなく、ニュースなども見てスペインの状況は日々追っているが、スペインでは家にずっといる感じなので新しいことが毎日あるわけではない。向こうがどういう状況か、逆に日本ではどういう状況かという情報交換をしている」

 23日に公開される自身初の公式ドキュメンタリーでは神戸市民との触れ合いを描いたシーンもある。彼らとの絆はイニエスタにとっても特別なものがあるという。

 「神戸サポーターとの関係性は素晴らしいものが築けている。神戸に来た時から、皆さんからの歓迎とリスペクトをひしひしと感じている。彼らから受け取る愛情やサポートは、神戸でキャリアを続けていくための大きな力になっている。自分はサッカー選手としてここに来ているが、ありのままの自分を見せられていると思うし、皆さんが愛情を持って接してくれることはモチベーションという意味でも自分にとって大切なこと」

 閉塞(へいそく)感が世界を覆う中、それでもイニエスタは日常が戻る日を信じ、希望を込めて呼び掛けた。

 「まず皆さんが元気にされていること、健康を保って仕事や趣味に打ち込めるよう、早く状況が改善することを願っています。そして早く皆さんとスタジアムでお会いしたい。サポーターの皆さんの応援や温かいサポートを感じ、時間を共有できることは選手として一番特別なこと。一刻も早くそういった場が設けられる日が来るように願っています」

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