FC東京と対戦 ネグロスFC所属の小田原が抱負「東南アジアのサッカーを」

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)本大会出場を懸けたプレーオフは28日に行われ、昨季J1で2位のFC東京は、セレス・ネグロスFC(フィリピン)と対戦する。27日に会場となる味の素スタジアムで最終調整を行い、冒頭15分のみ公開した。対戦相手のセレス・ネグロスFCも記者会見を行い、2人の日本出身選手MF小田原貴(27)と日本とフィリピンのハーフでフィリピン代表デビューも果たしているMF嶺岸光(28)が取材に応じた。小田原は「みなさんFC東京が勝つと思っている。自分たちも準備してきた。東南アジアのサッカーを知らしめる」。嶺岸も「やってみないと分からない」と番狂わせへ意気込んだ。

 2人とも、日本でのプロ経験はないが、初めてのJクラブを相手に今プレーオフがプロとしての日本凱旋試合となる。小田原は府中市出身で小学1~6年生の時は家族で毎週FC東京の試合に通うほどのファンだった。大学卒業後、プロの道一本と決め就職活動はしなかった。しかし、日本のクラブからのオファーはなく、大学在学中に日本人がオーナーを務めるフィリピンのプロチームに誘われ「プロになるならフィリピンに行くしかなかったと覚悟を決めた。嶺岸も大学卒業後「ハローワークに通っていた」というようにプロはあきらめていたが「直感で挑戦した」とフィリピンに渡った。

 嶺岸は「Jリーグはリスペクトしないといけない」と憧れを口にした。家族や友人も応援に駆けつけるというこの試合に小田原は「勝つことで個人としてもこの先の道が開かれるのでは」とさらなるステップアップも見据えた。日本にルーツを持つ2人の選手が人生をかけた大勝負を迎える。

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