森保ジャパン、A代表はオール国内組! 五輪世代も多数選出…実力底上げだ

 日本サッカー協会は4日、東アジアE-1選手権(10日開幕・韓国)に臨む日本代表22人と、国際親善試合・U-22ジャマイカ代表戦(28日・トラスタ=諫早)に臨むU-22日本代表メンバー19人をそれぞれ発表した。2つのチームで合計41人が招集されたが、来夏に行われる東京五輪の世代となる22歳以下が31人を占めた。目標に掲げる五輪金メダル獲得に向け、12月は“五輪代表強化月間”となる。また年齢制限のないA代表には、今季のJ1で躍動するMF仲川輝人(27)=横浜M=が初招集された。

 兼任監督としてのメリットを最大限に生かす決断だろう。東アジアE-1選手権は、年齢制限のないフル代表での大会になるが、FIFAが定める国際Aマッチウィークではないため、クラブ側に選手派遣の義務はなし。全選手が国内所属で、五輪世代は過半数となる12人となった。

 指揮官は「五輪世代の選手だけの底上げではなく、他の選手も厳しい大会の経験を通じて、まだまだ日本の戦力としてレベルアップができる」とあくまで全体の成長を掲げる。だが、22年カタールW杯を目指すA代表のアジア予選での着実な歩みを考慮すれば、着手すべきことの優先順位は明白だ。

 森保監督の就任以降、五輪世代の国内初陣となったU-22コロンビア戦ではMF久保建(マジョルカ)ら、その時点でのベストメンバーを招集も惨敗。試合後には「金メダルは私だけの目標か」と選手たちに問いただすなど、危機感と共に目指すべきものを共有した。

 五輪本大会の登録メンバーは18人。最大3人のオーバーエージ枠、既にA代表で主力となっているDF冨安(ボローニャ)らの存在を考えれば、本当に狭き門となる。合宿開始から試合まで通して指揮官自ら指導が可能な今回の2つの代表は、底上げ、発掘の大きなチャンスとも言える。

 「これは競争の世界。当たり前だがこういう大会で力を発揮できなければ、これからの競争で生き残るのは難しいと踏まえて経験してもらえば」。五輪世代強化は、A代表につながり、そして日本サッカーの成長につながるという自らが信じる道を突き進む。

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