J2岐阜が初のJ3降格 1試合残し最下位確定…ブーイングなく重苦しい空気
「明治安田生命J2、岐阜1-3甲府」(16日、長良川競技場)
岐阜がホームで甲府に敗れ、最下位が確定し、J3降格が決まった。岐阜は2008年にJ2昇格後、12シーズンをJ2で戦ってきたが、初めてJ3に降格する。
前半は0-0で持ちこたえたが、後半11分に甲府FWウタカに先制を許す。19分にMF川西のゴールで同点としたが、その後2点奪われた。サポーターも覚悟していたのか試合終了後のブーイングはなく、重い空気だけが漂った。
勝ち点30で最下位の岐阜に対し、この日勝利した21位の栃木は37。最終節での順位逆転の可能性はなくなった。
今季は序盤から低迷。6月には6連敗で最下位に陥った大木武監督が退任し、北野誠監督に交代した。しかし流れは大きく変わることなく降格圏での戦いが続いた。9月7日のホームでの栃木との大一番を0-0で勝ち切れずに最下位を抜け出せず、11月2日はホームで徳島に0-7で大敗。1試合を残して最下位が決まった。
今季の規定ではJ2の自動降格は2チーム。現在J3・2位につけている藤枝がJ2ライセンスを持たないため、その場合はJ3からの昇格が1チームとなり、J2からの降格も最下位の1チームだけとなる。しかしJ3の順位に関わらず、岐阜の降格は確定した。
試合後のホーム最終セレモニーで宮田博之社長は「本当に心から応援していただいている皆様にはおわびを申し上げます。誠に申し訳ありません」と謝罪した。「しっかりと総括してJ3で戦い抜いていけるチームを再構築して戦う決意をしています」と1年でのJ2復帰を誓った。サポーターからはブーイングやヤジはここでもなく、拍手も起こった。