札幌、悲願初タイトルならず FW鈴木得点王も…決勝無得点

 「ルヴァン杯・決勝、札幌3(4PK5)3川崎」(26日、埼玉スタジアム)

 DF進藤がどこかためらいがちに蹴り出したボールがGK新井の懐に収まった。120分間の死闘の末、もつれ込んだPK戦。後攻の札幌6人目のキッカーは「もう少しコースを突かないといけなかった」と立ち尽くした。クラブ創設24年目の悲願となる初タイトルはお預けとなった。

 何度か優勝に手を掛けた。2-2の延長前半9分にDF福森の直接FKで勝ち越しに成功。直前にはDF谷口が退場になり、数的優位に立ちながらも追い付かれた。PK戦でも決めれば優勝の局面で、5人目DF石川のキックは阻まれた。

 「若さゆえの経験のなさ」とペトロビッチ監督は悔しさを押し殺した。得点王に輝きながら決勝では無得点のFW鈴木は「もっと強くなってタイトルを取れるチームになりたい」と顔を上げた。

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