中村俊輔が横浜FC移籍会見「自分に足りないものが見つかる」

 J2の横浜FCが16日、横浜市内で新加入選手記者会見を開き、磐田から移籍したMF中村俊輔(41)と、広島から移籍したFW皆川佑介(27)が出席した。背番号は中村が「46」、皆川は「16」。加入にあたって中村は「チームを変えるということはリスクというか、ネガティブな部分もあるかもしれないですけど、自分のプレーでポジティブな移籍にするしかないし、ぱっと浮かぶのはJ1に上げたい。また自分がJ1の選手になる、ということ」と決意を示した。

 41歳は通常で考えれば大ベテランだが、このチームには52歳の三浦知良がいる。「年齢も年齢なんで…て言うと、カズさんがいるので、そういうことを言っていられないので。すごい近くにプロフェッショナルな選手がいますし、自分に足りないものが見つかる、充実した時間ができると思うので、すごい楽しみです」と心境を語った。

 そのカズとは移籍が決まった際に「よろしくお願いします」(中村)、「こちらこそ」(カズ)というやり取りをメールでしたという。「チームがある程度でき上がった状態で自分が入って、何かを変えようとして、変わったはいいけど勝ち点が積み上がらなかったら何も意味ない」とシーズン途中の移籍の難しさを実感しつつ、「若い選手に、アドバイスというか、ピッチ内外でできることがあればもちろんですけど。そこも空気を読んで。あんまり言い過ぎてもいけないし。いい選手って何を言われないでも良くなると思うんで、一番はやっぱ(自分は)背中を見てもらってっていうタイプなので、そっちを意識して(やりたい)」と、若手をリードしていくことを誓った。

 中村は桐光学園高から97年に横浜Mに加入。02年にイタリアのレッジーナへ移籍。05年にスコットランドのセルティックへ移籍し、チームの中心選手となる。スペイン1部・エスパニョールを経て、2010年に横浜Mへ復帰。ベテランとなってからも主将として、チームのまた顔として存在感を示し、2013年には2度目(00年以来)のJリーグMVPを獲得した。J1リーグ戦は386試合出場、73得点。

 日本代表としても00年代を中心に活躍。卓越した戦術眼をもとにしたチャンスメークをし、代名詞でもある左足でのセットプレーで直接、アシストともに数多くの得点を生み出した。

 転機となったのは17年。磐田に移籍し話題となった。今季は磐田で3季目を迎えていたが、シーズン途中での横浜FC移籍が決定。自身初となるJ2でのプレーとなる。この点について中村は「数年前までは自分がまさか、というかJ2でやると思っていなかったし。でも今はポジティブなイメージ、感覚でしかないので、すごい楽しみにしている」としている。

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