GK川口能活が現役ラスト戦、前半でファインセーブ 至近距離シュートを左手ではじく
「明治安田生命J3、相模原-鹿児島」(2日、相模原ギオンスタジアム)
今季限りでの現役引退を表明している相模原のGK川口能活(43)が、先発出場を果たした。川口の先発は9月2日のJ3リーグ戦第21節鳥取戦以来、3カ月ぶり。前半はファインセーブも見せ無失点で終えた。
前半20分、川口から見て右側のエリア内。ゴール付近からシュートを許した。しかし、とっさに反応して左手ではじき、バックアップした味方選手がクリア。往年の神がかり的なセービングが思い浮かぶシーンだった。前半アディショナルタイムにもゴール正面からシュートを打たれたが、確実にキャッチした。
今季最終戦であるこの試合後に、川口は引退セレモニーを行う。川口は98年フランス大会から10年南アフリカ大会まで4大会連続でW杯メンバー入りするなど、長年、日本代表のゴールマウスを楢崎正剛(名古屋)と守り続けた。
14日に相模原市役所で行った引退表明会見では、時折、込み上げる感情を抑え込みながら「(ロシアW杯などを見て)僕が代表でプレーしていた時よりも、上のレベルというかね。世界で戦える日本サッカーになってきていると思ったんです」と今後は後進を育成する側にまわるべく引退を決意したと語った。「もう一度、サッカーをやるとしてもキーパーをやると思います」と、GKという職業への思いも口にしていた。