イニエスタ負けちゃった トーレスが日本1号! 平日ナイターに1万7361人来た

後半途中から出場した神戸・イニエスタ(左端)と鳥栖・フェルナンドトーレス(左から3人目)
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 「天皇杯・4回戦、鳥栖3-0神戸」(22日、ベストアメニティスタジアム)

 天皇杯4回戦6試合と3回戦の残り1試合が行われ、J1神戸はMFアンドレス・イニエスタ(34)が途中出場で奮闘も、J1鳥栖のFWフェルナンドトーレス(34)に来日初ゴールを決められるなど0-3で敗れた。初めて実現した“盟友対決”はトーレスに軍配が上がった。

 夢の対決が鳥栖の夜に実現した。鳥栖が2点をリードした後半11分に神戸MFイニエスタが途中出場すると、8分後には鳥栖FWトーレスが投入された。神戸FWポドルスキを含めると、W杯優勝経験者3人が日本のピッチに立つという豪華競演。スタジアムは詰め掛けた1万7361人の大歓声に包まれた。

 19日の湘南戦で痛めた左膝周辺に「違和感を覚えた」ためベンチスタートとなったイニエスタだったが、左インサイドハーフに入ると戦況を一変させた。ポドルスキ、MF三田がイニエスタのパスから立て続けにシュートを放ち、攻撃のリズムを作り出した。

 イニエスタ以上に輝きを放ったのがトーレスだった。後半39分に右足で待望の来日初ゴール。「このスタジアムで最初のゴールを決められてうれしい」とはにかんだ。盟友の得点にイニエスタも敗戦の悔しさを押し殺しながら「一緒にプレーできて喜んでいる。これからもゴールを決めてチームに貢献するだろう」と祝福した。

 明暗の分かれた2人はともに1984年生まれで10代から世代別代表に名を連ねてきた。2001年にはU-17W杯にそろって出場。スペイン代表では08、12年欧州選手権連覇、10年W杯優勝などタイトル獲得の喜びを分かち合ってきた。試合前に続き試合後もイニエスタがトーレスのもとを訪れ旧交を温めた。

 優勝すれば今季目標に掲げるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得できたが、4回戦で姿を消した。残るリーグ戦で3位以内を目指し全力を傾ける。「勝っていくだけの選手はそろっている」と、イニエスタは次を見据えた。

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