浦和、今季初勝利 「そこで張らなきゃ、勝てねえぞ!」大槻監督、熱い意識改革

前半、先制ゴールを決め祝福される浦和・興梠慎三(左)=埼玉スタジアム(撮影・堀内翔)
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 「明治安田生命J1、浦和1-0仙台」(7日、埼玉スタジアム)

 依然として今季未勝利の浦和は、ホームで仙台と対戦して1-0で勝利。前半5分にFW興梠慎三が先制点を決めると、最後までこれを守り切った。クラブワーストタイだった開幕からの未勝利記録は5でストップした。前節の磐田戦後に解任された堀監督の後任として、ユース監督から昇格した大槻監督は、熱い意識改革でチームを初勝利に導いた。

 1-0の後半30分、ベンチからDF槙野に猛ゲキが飛んだ。「苦しい時間だが、ここを耐えないとこれまでと一緒だぞ!」。相手を押し込んでいた前半とは打って変わって、防戦一方だった後半。終盤に失点を重ねてきた、今季の悪癖を気持ちで抑え込んで、残りの15分間を守り抜いた。大槻監督は、試合前から「最後のところ(ゴール前)で体を張るんだぞ。そこで張らなきゃ、勝てねえぞ!」と選手たちにハッパをかけていた。試合内容だけを見れば、負けてもおかしくない一戦だったが、まさしく気持ちで勝利をもぎ取った。

 4月2日、クラブは成績不振を理由に堀前監督を解任。暫定ながらチームを率いることになった大槻監督は、まずは緻密な分析を行った。「選手1人1人に対して、今までできていたプレーで、今はできていないプレーというのをハッキリとフィードバックしてくれた」と槙野が振り返るように、端的に修正点を伝えることでチームの立て直しを図った。さらに、弱り切っていたメンタル面にもアプローチ。試合後の会見で「今日このスタジアムで、このタイミングで闘えない選手は、この先もずっと闘えない」と言い切るように、選手たちには闘争心を求めた。終盤の失速も堪え忍んでの勝利に「選手には前半から『行け!行け!』と言っていたので、思いの外、足が止まるのは早かったが、精神的な(強さの)部分を見せてくれた。選手たちはよく頑張ってくれた」とねぎらった。

 ようやく挙げた、今季のリーグ初勝利。「監督の交代だったり、フロントの刷新だったり、いろいろなゴタゴタがある中で勝てたというのはポジティブだと思う」と槙野。つかみ取った白星を、逆襲の足かがりとする。

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