欧州から加入の19歳MF伊藤、J1鳥栖の攻撃の要になる

 J1鳥栖は14日、佐賀県鳥栖市内でサポーターに向けた今季の新体制発表会を開いた。ドイツなど欧州で育った元U-17(17歳以下)日本代表のMF伊藤遼哉(19)ら3人の新加入選手を迎え、マッシモ・フィッカデンティ監督は「3年目で就任当初より平均年齢で4~5歳若返った。成長していく可能性を持っている」と若いチームへの期待を口にした。

 ゴールハンターを夢見て、伊藤は欧州からJリーグに殴り込んだ。「小さいころからポジションはトップ下。25メートルの距離でもゴールを狙う。それが僕のプレースタイル。シュートを打たないことにはゴールを決められない」。サッカー選手として自らに求める姿は明確だ。

 ユース世代で日本代表経験を持つが、日本のクラブでのプレー経験はない。ドイツの強豪、バイエルン・ミュンヘンのユースチームなどで育ち、昨年11月に招かれて練習に参加したことをきっかけに、鳥栖でJリーグに挑戦する道を選んだ。

 長くエースとして引っ張ってきた豊田陽平が今季から韓国リーグへ移籍。攻撃に新たな要を求める鳥栖にとって、大きな可能性を持つ19歳は魅力だ。

 伊藤は「1対1の競り合いの強さが必要だし、もっと走れる選手になりたい」と成長を期しながら「東京五輪にも出たい」と世代代表への復帰も目標に据えている。

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