C大阪・杉本 得点王逃すも自己最多22得点 ヘタフェなどが獲得に乗り出す

 「明治安田生命J1、新潟1-0C大阪」(2日、デンカビッグスワンスタジアム)

 つかみかけていた得点王のタイトルは最後にC大阪・FW杉本健勇の手からこぼれ落ちた。得点ランクで2点差をつけ、単独トップで迎えた最終節。シュート3本を放つも無得点に終わり、ハットトリックを達成した川崎・小林に逆転を許した。

 「『杉本、そんなに人生甘くないぞ。そんな簡単に取れるもんと違う』と神様が言ってくれてる」と悔しさを押し隠して笑みを浮かべ、「悠君には素晴らしい年になった」とライバルを祝福した。

 尹晶煥監督は試合後、杉本が負傷を抱えていたことを明かした。日本代表のベルギー戦で左脇腹を負傷。患部付近は昨年に左肋骨骨折を負った古傷でもあり、痛み止めを服用してピッチに立っていた。杉本は「痛くなくても結果は変わらなかった。やると決めたからには言い訳しない」とすがすがしく話した。3日にも検査予定で、結果次第では東アジアE-1選手権出場を辞退する可能性も出てきた。

 今季は自己最多22得点と大きく飛躍。今夏に続き欧州移籍を模索する杉本に対し、スペイン1部ヘタフェなどが獲得に乗り出している。去就について明言は避けたが、C大阪側は本人の意向を尊重する方針。残留の選択肢も含め話し合いを重ねていく。

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