2位・川崎“雨らめし”ドロー半歩後退…土砂降りでパスサッカー機能せず
「明治安田生命J1、柏2-2川崎」(29日、日立柏サッカー場)
降りしきる雨が恨めしかった。執念で追いついた2位・川崎だったが、首位・鹿島の背中は遠のいた。「やれと言われる以上、やるしかなかった」。川崎MF中村が天をにらんだ。
土砂降りの影響でピッチコンディションが荒れ、開始時間が30分遅れた。水たまり、ぬかるみ、泥。得意のパスサッカーは機能しなかった。0-0で折り返した後半3、7分に立て続けに失点。途中出場のFW知念と、FW小林のゴールで何とか追いついたが、逆転優勝に向けては、痛すぎるドローとなった。
試合後、鬼木監督は「本当に悔しい」と心情を吐露しながらも言った。「この勝ち点1を無駄にしないようにしたい」。中村も続く。「まだ(優勝への道は)つながっている。下を向く必要はない」。奇跡を信じて前へと進む。